【涅槃の道場(讃岐編)】
38日目
| 「今日は試練の日」そう言い聞かせて5時出立。 暗闇の箸蔵寺の遍路道をかけ登る。 一度の休憩もとらず、頂上まで着いた。 「奇跡だ!自分の身体じぁあないみたい」 もちろんザックを担いだままだ。 本堂と大師堂の他に、山の頂に金比羅大権現がお祭りしてある。 |
| もらさずお参りする。 商売繁盛のお護摩炊きをお願いし下山。 さあ目指すは標高900メートル雲辺寺。 ここは、地元の人に聞いていた道を行くことにした。 先達に聞いていた順路を急遽予定変更。 遍路地図に載っていないため、あらかじめ用意していた四国全域の |
| 地図を広げる。 「これだな」 地図を頼りに身をまかせ、遠々と歩くこと8時間。 雲辺寺の頂はまさに雲の上であった。 四国すべてが見渡せる絶景だ。観光客も多い。 ロープウェイで上がってくるのだ。 |
| 僕もせっかく登った雲辺さん、すぐに帰るともったいない。 休憩をしっかり取り、観光をする。 そしてお菓子とコーラで祝杯。 「こ・こ・ま・で・き・た・ぞ」小さくガッツポーズ。 しかし、いつまでもここに滞在するわけにもいかず、下山。 帰りは、遍路道を行くことにした。別格16番があるからだ。 |
| 山道の下山はヒザにまともに体重がかかる。 ある意味、登山より痛みを伴うのだ。 ゆっくり慎重に降りる。靴は登山靴ではないので石が痛い。 「しかしここを登るのも難儀だろうな」 下山を始めて1時間もたった頃、なんと50代のカップル? が下から登ってくるではないか。 服装と靴からして、登山にきているのでは無いことは人目でわかる。 |
| 男性はスニーカーだったが、女性の靴にはヒールがついている。 しかもスカートだ。 「なんて無謀な・・・」 多分、話の勢いでこうなったのだろう。察しはつく。 「お気をつけて」 それしか言えなかった。 |
| 下山し、ロープウェイ乗り場でおそばとご飯を注文。 「ごちそうさま」 やり終えた後の満足感で気もいささかゆるむ。 30分程で、別格16番に到着。 今日のノルマ達成だ。 寝ぐら確保の為、先達から聞いていた公園を探す。 |
| 少し迷ったが、地元の人に教えていただき5時半 萩の丘公園に到着した。 「今日は12時間半ごくろうさま」自分を褒める。 見晴らしのいい高台は地元の人達のウォーキングコース にもなっている。 夕日に照らされて、皆さん健康維持に取り組まれていた。 |
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